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都道府県別 住民税「均等割」完全比較【2026年度】

住民税の均等割は「全国どこでも5,000円」と説明されることが多いのですが、正確ではありません。37都道府県が独自の森林環境税などを上乗せしており、 最も高い宮城県(年6,200円)と上乗せのない東京都(年5,000円)では年1,200円の差があります。

総務省が公表している税率一覧表は法人分のみで、個人住民税の超過課税を横断的にまとめた公的資料は存在しません。 そこで47都道府県の公式ページを1件ずつ確認して作成したのがこの一覧です。 各行に確認元のURLを付けているので、そのまま原典にあたれます。

確認日:2026-09-04 / 出典:各都道府県の公式ウェブサイト(表内にリンク)

そもそも均等割は何で構成されているのか

均等割は所得にかかわらず定額で課される部分です。2026年度時点では次の4つの積み上げになっています。

市町村民税の均等割(標準税率)3,000円
道府県民税の均等割(標準税率)1,000円
森林環境税(国税・2024年度〜)1,000円
ここまでが全国共通5,000円
+ 都道府県独自の超過課税0〜1,200円

よく混同されますが、国の「森林環境税」1,000円と、都道府県独自の森林税は別物です。 名前が似ているうえ同じ納付書にまとまって載るため、二重課税だと誤解されることがありますが、 課税主体も使いみちも異なります。上乗せのある県では両方を負担しています。

47都道府県の均等割 一覧(上乗せ額の高い順)

都道府県上乗せ額均等割 合計独自課税の名称備考出典
宮城県+1,200円6,200円みやぎ環境税2031年3月まで公式 ↗
岩手県+1,000円6,000円いわての森林づくり県民税公式 ↗
山形県+1,000円6,000円やまがた緑環境税公式 ↗
福島県+1,000円6,000円ふくしま森林(もり)づくり県民税公式 ↗
茨城県+1,000円6,000円森林湖沼環境税公式 ↗
岐阜県+1,000円6,000円清流の国ぎふ森林・環境税公式 ↗
三重県+1,000円6,000円みえ森と緑の県民税公式 ↗
秋田県+800円5,800円秋田県水と緑の森づくり税公式 ↗
滋賀県+800円5,800円琵琶湖森林づくり県民税公式 ↗
兵庫県+800円5,800円県民緑税公式 ↗
栃木県+700円5,700円とちぎの元気な森づくり県民税2027年度まで公式 ↗
群馬県+700円5,700円ぐんま緑の県民税公式 ↗
愛媛県+700円5,700円愛媛県森林環境税2025年4月〜2030年3月(第5期)公式 ↗
京都府+600円5,600円豊かな森を育てる府民税法人には課さず個人のみ公式 ↗
富山県+500円5,500円水と緑の森づくり税2026年度まで公式 ↗
石川県+500円5,500円いしかわ森林環境税公式 ↗
山梨県+500円5,500円森林環境税(県税)公式 ↗
長野県+500円5,500円長野県森林づくり県民税2027年度まで公式 ↗
愛知県+500円5,500円あいち森と緑づくり税2028年度まで公式 ↗
奈良県+500円5,500円奈良県森林環境税公式 ↗
和歌山県+500円5,500円紀の国森づくり税2026年度まで公式 ↗
鳥取県+500円5,500円豊かな森づくり協働税2023〜2027年度公式 ↗
島根県+500円5,500円水と緑の森づくり税公式 ↗
岡山県+500円5,500円おかやま森づくり県民税2028年度まで公式 ↗
広島県+500円5,500円ひろしまの森づくり県民税公式 ↗
山口県+500円5,500円やまぐち森林づくり県民税2025〜2029年度(第5期)公式 ↗
高知県+500円5,500円高知県森林環境税全国で最初に導入(2003年度)公式 ↗
福岡県+500円5,500円福岡県森林環境税公式 ↗
佐賀県+500円5,500円佐賀県森林環境税2027年度まで公式 ↗
長崎県+500円5,500円ながさき森林環境税2026年度まで公式 ↗
熊本県+500円5,500円水とみどりの森づくり税公式 ↗
大分県+500円5,500円おおいた森づくり税公式 ↗
宮崎県+500円5,500円宮崎県森林環境税公式 ↗
鹿児島県+500円5,500円みんなの森づくり県民税2030年3月まで公式 ↗
静岡県+400円5,400円森林(もり)づくり県民税2030年度まで公式 ↗
神奈川県+300円5,300円水源環境保全税所得割にも0.025%上乗せ(全国で唯一)公式 ↗
大阪府+300円5,300円大阪府森林環境税2024〜2027年度公式 ↗
北海道なし5,000円—公式 ↗
青森県なし5,000円—防災目的の500円加算は2023年度で終了公式 ↗
埼玉県なし5,000円—公式 ↗
千葉県なし5,000円—公式 ↗
東京都なし5,000円—公式 ↗
新潟県なし5,000円—公式 ↗
福井県なし5,000円—公式 ↗
徳島県なし5,000円—公式 ↗
香川県なし5,000円—公式 ↗
沖縄県なし5,000円—公式 ↗

「均等割 合計」は道府県民税1,000円+市町村民税3,000円+森林環境税1,000円+上乗せ額。 一部の市区町村は市町村民税側にも独自の上乗せを行っているため、実際の納税額はこれと異なる場合があります。

調べて分かったこと

上乗せがないのは10都道県だけ

北海道、青森県、埼玉県、千葉県、東京都、新潟県、福井県、徳島県、香川県、沖縄県の10都道県には都道府県独自の上乗せがありません。 首都圏では東京・埼玉・千葉が上乗せなしである一方、神奈川県だけが課しているため、 都県境をまたぐ引っ越しで金額が変わります。

神奈川県だけは「所得割」にも上乗せがある

超過課税のほとんどは均等割への定額上乗せですが、神奈川県の水源環境保全税だけは 均等割300円に加えて所得割にも0.025%が上乗せされます。 定額ではなく所得に比例するため、高所得者ほど負担額が大きくなる唯一のケースです。 年収1,000万円クラスなら均等割の上乗せ分より所得割の上乗せ分のほうが大きくなります。

法人の一覧を個人の代用にはできない

総務省が公表している法人向けの超過課税一覧に、神奈川県と京都府は載っていません。 しかしどちらも個人にだけ超過課税を課しています。 法人版の一覧を個人の代わりに使うと、この2府県を取りこぼします。 個人分を都道府県ごとに確認しなければならない理由がここにあります。

多くが期限つきで、延長を繰り返している

これらの超過課税は5年程度の時限措置として導入されたものがほとんどですが、 期限が来るたびに延長されているのが実情です。宮城県のみやぎ環境税は3回目の延長で2031年3月まで、 高知県は2003年度に全国で最初に導入して以来続いています。 「あと数年でなくなる税」として設計されたものが恒久化しつつある点は、負担を考えるうえで押さえておく価値があります。

調査方法

  1. 総務省「法人住民税・法人事業税 税率一覧表」(令和7年度)を確認し、個人住民税に相当する公的な一覧が存在しないことを確認しました。
  2. 47都道府県それぞれの公式ウェブサイトで、個人県民税・個人府民税・個人都民税・個人道民税の均等割を説明するページ、および独自課税の説明ページを個別に参照しました。
  3. 上乗せ額・課税方式(均等割か所得割か)・課税期間を、その都道府県自身の記述から読み取りました。第三者のまとめサイトは出典に使っていません。
  4. 上乗せが確認できなかった都道府県は「なし」として、根拠となる均等割の説明ページを出典に記載しています。

税率は条例の改正で変わります。上の表は2026-09-04時点で各公式ページに掲載されていた内容です。 実際の納税額は市区町村から届く通知書でご確認ください。 誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご指摘いただければ、確認のうえ修正し、この欄に更新日を記載します。

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この記事について

執筆
コーイチTaximo 運営者。国税庁・総務省・厚生労働省などの一次情報を読み解き、計算ツールと解説記事に落とし込んでいます。税理士等の国家資格は保有していません。
最終更新
2026-09-04

内容の誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご指摘ください。確認のうえ修正し、最終更新日に反映します。 編集方針は運営者情報に記載しています。

※ 本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務相談ではありません。