💑 配偶者特別控除 計算シミュレーション
配偶者控除と配偶者特別控除は何が違う?
この2つは「配偶者の年収がいくらか」で切り替わる、別々の制度です。令和8年分は、配偶者の合計所得が62万円以下(給与年収136万円以下)なら配偶者控除、これを超えても合計所得133万円以下(給与年収207万円以下)なら、段階的に金額が下がりながら配偶者特別控除が受けられます。下表で適用区分と最大控除額の違いを整理します(出典:国税庁タックスアンサー No.1191「配偶者控除」、No.1195「配偶者特別控除」)。
| 項目 | 配偶者控除 | 配偶者特別控除 |
|---|---|---|
| 配偶者の給与年収 | 136万円以下 | 136万円超〜207万円以下 |
| 最大控除額(所得税) | 38万円 | 38万円 |
| 最大控除額(住民税) | 33万円 | 33万円 |
満額(所得税38万円・住民税33万円)を受けるには、配偶者の年収が配偶者特別控除でも169万円まで(合計所得95万円以下)であることが条件です。
本人の所得が高いと控除はどう減る?
控除額は配偶者の年収だけでなく、納税者本人の合計所得でも逓減します。本人所得が900万円以下なら満額、それを超えると段階的に減り、1,000万円超で完全に消滅します。判定に使うのは年収ではなく合計所得なので、給与だけなら年収1,095万円までは満額、1,195万円を超えると対象外です。
| 本人の合計所得 | 所得税の控除 | 住民税の控除 |
|---|---|---|
| 900万円以下(年収1,095万円以下) | 38万円 | 33万円 |
| 900万円超〜950万円以下 | 26万円 | 22万円 |
| 950万円超〜1,000万円以下 | 13万円 | 11万円 |
| 1,000万円超 | 0円 | 0円 |
「169万円の壁」の節税効果を試算
納税者の年収700万円(所得税の限界税率20%)・配偶者年収160万円の場合、配偶者特別控除(所得税38万・住民税33万)の節税効果は約11万円(38万円×20.42%+33万円×10%)。配偶者が年収169万円までならこの満額控除を維持できるため、令和8年分は「169万円の壁」になります(令和7年分までは160万円、令和6年分までは150万円)。169万円を超えると控除額が段階的に減り、207万円を超えるとなくなります。
混同しやすい「壁」と注意点
- 税の壁:配偶者の年収169万円超で配偶者特別控除が減り始め、207万円超で消滅(令和8年分)。
- 社会保険の壁:配偶者の年収が130万円以上(60歳以上は180万円以上)の見込みになると被扶養者から外れ、社会保険料の負担が発生します(税とは別の壁)。従業員51人以上の勤務先で週20時間以上働く人は、年収に関係なく勤務先の社会保険に加入します(月額8.8万円の賃金要件は2026年10月に撤廃)。
- 年収増のメリットと、これらの壁による手取り減のデメリットを総合的に試算することが大切です。
令和7年度・令和8年度の改正点
2度の税制改正で、配偶者控除の対象になる配偶者の合計所得は48万円→58万円→62万円(給与年収103万円→123万円→136万円)に、配偶者特別控除が満額のままの年収は150万円→160万円→169万円に、なくなる年収は約201.6万円→207万円超に変わりました。控除額そのものは変わっていません。令和8年分の改正は令和8年12月1日の施行で、12月の年末調整で精算されます(出典:国税庁タックスアンサー No.1191・No.1195、「令和8年分 年末調整のしかた」)。本ツールは令和8年分の制度で計算します。
よくある質問
令和8年分は、配偶者控除は配偶者の年収136万円以下(合計所得62万円以下)が条件で最大38万円。配偶者特別控除は年収136万円超〜207万円以下で適用され、169万円までは満額38万円、その後段階的に減額します。本人の合計所得1,000万円超では両方とも適用不可です(国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」)。
配偶者の給与年収が136万円以下(所得62万円以下。令和8年分)であれば使えます。ただし、控除を受ける本人の合計所得が1,000万円超(給与年収約1,195万円超)の場合は配偶者控除・配偶者特別控除のいずれも適用できません。両者の所得バランスで判定。
はい。本人の合計所得900万円以下なら最大38万円控除(住民税は33万円)、900万円超〜950万円以下は26万円、950万円超〜1,000万円以下は13万円、1,000万円超は0円と段階的に減額されます。配偶者特別控除も同様の逓減があります。
令和8年分は、本人の合計所得900万円以下の場合、配偶者の年収169万円まで(合計所得95万円以下)は満額38万円、169万円超〜174万円は36万円、と段階的に減額され、207万円超で0円。本人所得900万円超の場合は配偶者控除と同じく段階的に逓減します(国税庁タックスアンサーNo.1195)。
令和8年分は、公的年金以外の収入がなければ、65歳未満の年金収入なら122万円以下、65歳以上なら172万円以下が「配偶者の合計所得62万円以下」に当たります(公的年金等控除60万円または110万円)。配偶者控除を判断する際は配偶者の全所得を合算して判定するため、年金+給与の合算所得で確認が必要です。
使えません。配偶者控除・配偶者特別控除は法律上の婚姻関係(戸籍上の配偶者)が要件です。事実婚・内縁関係の場合は適用不可。ただし、ひとり親控除や扶養控除(生計を一にする親族)など他の控除制度では事実上の家族関係でも要件を満たす場合があります。
産休・育休中の出産手当金・育児休業給付金は所得税の非課税所得のため、これらは配偶者控除の所得判定(令和8年分は給与年収136万円以下)には含まれません。給与収入のみで判定されるため、年途中で育休に入った場合、その年の給与年収が136万円以下になりやすく、配偶者控除を受けられるケースが多いです。
※ 本計算は概算です。本人年収が900万超の場合は控除額が段階的に減額されます。
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計算するこの計算の根拠・出典
令和8年分の所得税に基づきます。配偶者控除は配偶者の合計所得62万円以下(給与収入136万円以下)、配偶者特別控除は合計所得133万円以下(給与収入207万円以下)が対象で、収入が増えるにつれ控除額が逓減します。控除を受ける本人の合計所得が900万円を超えると控除額が縮小し、1,000万円超で適用できません。