🏥 国民健康保険料 計算シミュレーター
東京23区と政令指定都市19市の令和8年度の料率を、各自治体の公式ページで確認して収録しています。 それ以外の市区町村は、近い地域を選んだ概算になります。
国保料はなぜ「扶養なし・全額自己負担」なのか
国民健康保険(国保)は自営業者・フリーランス・無職・退職者など、勤務先の健康保険に加入していない人を対象とする公的医療保険です。市区町村が運営する地域保険で、保険料率や均等割額は自治体ごとに大きく異なります。世帯主が保険料を一括で納付し、扶養という概念がなく加入者全員に応じて保険料が算定される点が、会社員の健康保険との大きな違いです。会社員のような労使折半はなく保険料は全額自己負担となるため、同じ年収でも手取りへの影響が大きくなります(出典:厚生労働省「国民健康保険制度」)。
会社員の健康保険との違い
| 比較項目 | 国民健康保険 | 会社員の健康保険 |
|---|---|---|
| 運営主体 | 市区町村(地域保険) | 勤務先・健保組合 |
| 保険料負担 | 全額自己負担 | 労使折半 |
| 扶養の扱い | なし(加入者ごとに均等割) | あり(家族は保険料負担なし) |
4区分(医療分・支援金分・介護分・子ども分)の内訳
国保料は医療分・後期高齢者支援金分・介護分(40〜64歳のみ)に、令和8年度から子ども・子育て支援金分が加わった4区分で構成されます。それぞれ所得割(前年所得×料率)+均等割(1人あたり定額)+(自治体により)平等割を合算し、区分ごとの賦課限度額で頭打ちになります。初期設定の東京23区の令和8年度の値は次のとおりです。
| 区分 | 所得割料率 | 均等割(1人) | 賦課限度額 |
|---|---|---|---|
| 医療分 | 7.51% | 47,600円 | 67万円 |
| 後期高齢者支援金分 | 2.8% | 17,600円 | 26万円 |
| 介護分(40〜64歳) | 2.43% | 17,800円 | 17万円 |
| 子ども・子育て支援金分 | 0.27% | 1,873円 | 3万円 |
| 合計上限 | — | — | 113万円 |
出典:新宿区の公式ページ(23区は統一の料率。世田谷区・練馬区のページでも同じ値を確認)。子ども分の均等割は18歳以上1人あたりの額で、18歳未満は全額軽減されます。
所得別に見た単身(40歳未満)の年間保険料
東京23区の令和8年度の料率で、単身・40歳未満(介護分なし)として計算した額です。40〜64歳は介護分が加わります。国保に扶養はないため、家族が加入するとその人数分の均等割(23区なら医療分47,600円+支援金分17,600円など)が加算されます。
| 前年の所得 | 年間保険料(東京23区) |
|---|---|
| 200万円 | 233,179円 |
| 400万円 | 444,779円 |
| 600万円 | 656,378円 |
| 800万円 | 867,979円 |
| 1200万円 | 960,000円 |
同じ条件でも、住む市によって年10万円以上変わります。政令指定都市19市を同じ条件で比べた結果は政令指定都市の国民健康保険料 比較にまとめています。
国保料でよくある誤解
- 「扶養に入れれば家族分は無料」は誤り──国保に扶養の概念はなく、加入者1人ごとに均等割が加算されます。
- 「料率は全国一律」も誤り──料率・均等割額・平等割の有無は市区町村ごとに条例で決まります。本ツールは地域を選んで、その自治体の公表値で計算します。
- 「いくら稼いでも青天井」ではない──令和8年度の賦課限度額は医療分67万円・支援金分26万円・介護分17万円・子ども分3万円、合計113万円です(大阪府内は医療分66万円)。
- 低所得でも軽減がある──均等割には7割・5割・2割の軽減措置があり、未就学児は均等割が一律半額です。
令和8年度の賦課限度額の改正
令和8年4月から、医療分(基礎賦課額)の限度額が66万円から67万円に引き上げられ、子ども・子育て支援金分(限度額3万円)が新設されました(厚生労働省 令和8年1月15日 保発0115第9号)。限度額は政令の上限の範囲で各市区町村が条例で決めるため、収録した19市のうち大阪府の統一保険料率を使う大阪市・堺市は医療分を66万円としています。
よくある質問
会社員の健康保険は労使折半(本人約5%)ですが、国保は全額自己負担(所得の約10%以上)です。また所得割・均等割・平等割が組み合わさり、特に中〜高所得者は負担が大きくなります。介護保険分(40〜64歳)と後期高齢者支援分も上乗せされます。
はい、保険料率や均等割額は自治体ごとに条例で定められ、年間最大2倍程度の差があります。本ツールは東京23区と政令指定都市19市について、各自治体の公式ページで確認した令和8年度の料率で計算します。それ以外の市区町村は近い地域を選んだ概算になるため、正確な金額はお住まいの市区町村のHPまたは窓口でご確認ください。
国保料には年間上限額(賦課限度額)があります。令和8年度は医療分67万円・後期高齢者支援金分26万円・介護分17万円に、新設の子ども・子育て支援金分3万円を加えた合計113万円が上限です(限度額は条例で決まり、大阪府内は医療分66万円)。高所得者でもこの上限を超える負担はありません。
ありません。国保は世帯単位で加入し、加入者全員が被保険者となります。会社員の健康保険のような被扶養者制度はないため、世帯人数が増えるほど均等割が加算されます。これも国保が高くなる一因です。
退職前の標準報酬月額・収入により異なります。任意継続は退職前の保険料の労使分(実質約2倍)を全額負担、最大2年間継続可能。年収が高かった人ほど国保の方が安くなる傾向があります。両方の試算結果を比較してから選ぶのがおすすめです。
市区町村の窓口で減免・分割納付の相談ができます。所得が前年より大幅に減った場合の減免制度や、災害・失業等での減免制度があります。非自発的失業者(雇用保険の特定受給資格者等)は前年所得を30/100として国保料を計算する軽減措置があります。
国保は健康保険(医療費の自己負担を3割等に抑える制度)、国民年金は公的年金(65歳から老齢基礎年金を受給)です。どちらも自営業者・無職・退職者などが市区町村窓口で手続きします。両者は別の制度で、保険料も別々に納付します。
※ 本計算は選択した地域の公表料率による概算です。軽減・減免や年度途中の加入・脱退は反映していないため、実際の保険料は市区町村から届く決定通知書でご確認ください。
🧮関連する計算ツール
この計算の根拠・出典
前年の総所得金額等から基礎控除43万円を引いた額に、選択した地域の医療分・後期高齢者支援金分・介護分・子ども・子育て支援金分の所得割率を乗じ、均等割と平等割を加え、区分ごとの賦課限度額で頭打ちにして算出します。料率は東京23区と政令指定都市19市について各自治体の公式ページで確認した令和8年度の値です。低所得世帯の軽減は反映していません。