⚖️ 会社員 vs フリーランス比較
都道府県独自の超過課税が住民税に反映されます
この比較ツールが「会社員 vs フリーランス」で見ている差
会社員(給与所得者)とフリーランス(個人事業主)は、同じ年間収入でも手取りに差が出ます。本ツールは両者を横並びの表で計算し、差額(会社員 − フリーランス)を一目で示します。差を生む主な要因は次の3点です。
- 控除の形が違う:会社員は給与所得控除(年収162.5万円超で最低55万円〜上限195万円)が自動適用。フリーランスは実費の必要経費+青色申告特別控除65万円を自分で計上する。
- 社会保険料の負担が違う:会社員は会社が半分負担。フリーランスは国民健康保険・国民年金を全額自己負担する。
- 事業税の有無:フリーランスのみ個人事業税(業種により3〜5%、290万円控除あり)が発生する(出典:国税庁タックスアンサー No.1300「所得の区分のあらまし」)。
表の各行はこう計算している
上の比較表は、会社員側とフリーランス側で別々の式を使って手取りを出しています。フリーランスは経費率と青色申告のチェックで控除額が変わり、収入の相当部分を圧縮できる柔軟性が反映されます。
- 会社員の手取り=年収 − 所得税 − 住民税 − 社会保険料(給与の約15%)
- フリーランスの手取り=売上 − 経費 − 所得税 − 住民税 − 国民健康保険 − 国民年金 − 個人事業税 −(場合により)消費税
- フリーランスは家賃・通信費・水道光熱費・パソコン代などの家事按分を経費に計上できる
入力例で見るとどちらが有利か
年収500万円・経費率30%・青色申告のフリーランスは手取り約340万円、同年収の会社員は手取り約392万円で、会社員の方が約50万円有利。ただし経費率を50%に高められるフリーランス(IT・コンサルなど)は逆転することも。年収1,000万円帯では経費率30%・青色申告のフリーランスで手取り約630万円、会社員約726万円。年収が高いほど社会保険料の労使折半メリットが大きくなる傾向のため、上のフォームで自分の経費率を変えて結果がどう動くか試してみてください。
比較する前に押さえたい制度(2025-2026年)
フリーランスは2023年10月開始のインボイス制度により、課税事業者登録の必要性を慎重に検討する必要があります。2024年のフリーランス保護新法施行で取引条件の書面交付・支払期日の明示が義務化。会社員でも副業所得が事業性を満たせば青色申告で経費計上が可能です。本ツールは平均的な経費率を仮定した試算であり、実際の経費率や扶養家族の数で結果は大きく変わります。
よくある質問
同じ売上・年収なら一般的に会社員の方が手取りは多くなります。フリーランスは国保・国民年金の全額自己負担があり、給与所得控除も使えません。ただし経費計上・青色申告特別控除65万円・小規模企業共済などを最大限活用すれば、会社員に近づけることも可能です。
業種により大きく異なりますが、IT・ライター系で15〜30%、デザイナー・コンサル系で20〜35%、飲食業で50〜60%、物販で60〜70%が目安です。本ツールではデフォルト30%で計算しています。経費の根拠書類は7年間保存が必要です(青色は7年、白色は5年)。
複式簿記+電子申告で最大65万円の特別控除、家族への給与(青色事業専従者給与)の経費算入、純損失の3年繰越控除、30万円未満の少額減価償却資産の即時償却などが認められます。白色申告との税負担差は年20〜30万円以上になることもあります。
自治体により異なりますが、東京都の場合、所得400万円の単身者で年約45〜55万円、所得600万円で年約70〜80万円が目安です。会社員の協会けんぽ(労使折半後の本人負担)の約2倍程度。上限額は年106万円(2025年度)です。
国民年金(基礎年金)は40年満額納付で年約81.6万円(2025年度、月額約6.8万円)。厚生年金は給与に比例し、平均年収500万円・40年加入で年約160万円程度。会社員は両方受給できるため、フリーランスより将来の年金額が大きくなる傾向があります。
事業所得が500〜700万円を超えるあたりから法人化のメリットが出始めます。法人税率は最大23.2%で所得税率45%より低く、役員報酬で給与所得控除も使えます。ただし社会保険強制加入・設立費用約30万円・税理士費用も考慮が必要です。
本ツールは独身・扶養なし・東京都在住・標準的な社会保険料率(協会けんぽ+厚生年金)を前提とし、フリーランスは国保+国民年金で計算しています。実際は地域・家族構成・加入する保険組合により差異が出ますので、目安としてご活用ください。
※ 本計算は概算です。フリーランスの経費や控除の状況により、実際の手取りとは異なる場合があります。